http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090914-00000186-jij-pol
自民党総裁選(28日投開票)への出馬を表明した谷垣禎一元財務相は14日夜、NHKのニュース番組に出演し、民主党の社会保障政策について「高福祉低負担に見える。そういう選択肢はあり得ない」と批判した。その上で、「(経済成長が)右肩上がりの社会ではないから、きちっとしたセーフティーネットを再構築するならそれなりの負担も求める必要がある」と指摘した。麻生総理が政権運営に当る上で「中福祉中負担」を目指すという言葉を使った。いかにも官僚の作文そのままだなと思ったのは誰がどれだけ負担するかというビジョンが全くみえないその場しのぎの言葉だからだ。
現行より福祉を増やすから負担も増やす。その方便に過ぎない。総理は今日本の現状が低福祉低負担国家であるとの認識らしい。
現在の社会保障費の国民負担率はほぼEU並。ヨーロッパ各国を高福祉と位置づけるなら今の日本はまさに高負担低福祉であるといわざるを得ない。
谷垣氏も高福祉とか低福祉と抽象的な言葉でなく、誰がどれだけの負担をしどれだけの福祉が受けられる国家を目指すのか具体的に示すべきだろう。
高福祉低負担「あり得ぬ」=自民・谷垣氏(時事ドットコム)